1970年にやきもの制作を始めて以来、’77年の女流陶芸展で受賞した「渦巻志向」という作品に
見られるような、当時「オブジェ」とも呼ばれた「全く閉じられた作品」を試行したこともありましたが、
その後80年代から90年代半ばごろまでは、ざっくりとした文様を施した
大ぶりの壺や鉢などを多く制作していました。
それ以降今に至るまでは、蓋物や陶箱を含め、「いれもの」の定義を限りなく引き伸ばしたところで
制作を進めています。
このページでは主に最近10年ほどの、現在の制作に繋がる作品を掲載しました。
- 1977 「渦巻志向」
4点1組で構成
展示全体サイズ:
150×150×50cm - 1996「ふたつ底の鉢」
- 1998「時を旅して」
1998年国際クラフト展−伊丹 優秀賞受賞作品
サイズ:27×42×22cm
【受賞コメント】
私にとってクラフトとはすなわち「うつわ」。
「モノ」だけではなく人の思いや夢を容れる「いれもの」です。土偶や埴輪、精霊船などは、クラフトの核に近いものだと思います。- 1998「Boxes」
- 1998「Boxes」
- 【コメント】死者の火葬に寄り添い、逝く人と遺された人々との間を往還する。
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1999〜 「よりしろ」
*1999年「国際クラフト展−伊丹−ジュウリー」で「追悼のジュウリー」としてまず5点を発表しました。
- 2002「時刻のはこ」
- 1999「時刻のはこ」
- 2002「時刻のはこ」
- 2003「連・環」
第41回朝日陶芸展出品
4点1組で構成
サイズ:
115×115×23cm
【図録掲載コメント】
変容しつつ受け継がれゆくものについて、土による成形と焼成を通して考えてみました。